「え?」
「泣くぐらい双葉が好きなんだろ?」

気付いたら涙が頬を伝ってた。
ハハ…俺ってカッコ悪ぃなぁ…。
慌てて俺は涙を拭う。

「俺の為に諦めてくれてありがとう。その想い、双葉に伝えろよ」
「え?」

先輩はそう言って携帯で山下をカフェに呼んだ。

「何?」

山下はココアを飲みながらきょとんとしている。

「えっと…あのな山下。俺…山下が好きなんだ」
「は?」

山下は状況がつかめないのかポカンとしている。

「え?河本くんがウチを好きって?んなわけないじゃん!」
「いや…そうなんだってば」
「え゙!…んとゴメン…。ウチ…彼氏いるから」

やっぱり…振られたか…。ま、当たり前だよな。

「あ!でも!」
「?」
「ウチ等、友達!ね」
「え?」
「アドレス交換しよ!いいよね?大樹」
「…まぁ河本なら」

先輩も、あぁ言ってるし良いのかな…。

「良かったね、河本君」
「?!」

姫宮がやって来た。なんでいるの?そっか…今の今まで山下は姫宮や日野と遊んでたんだ。

「えぇぇぇ!?美桜ちゃん、隼水のこと知ってたの!?」

呼び方…『河本君』から『隼水』に変わってる。
自然と笑みが出てきた。

「空奈も知ってたよ♪」
「え!?空奈まで!?一体どこまで広がってんだ!」

…なんかハッピーエンド?

ま、いっか♪♪