「ん…はぁ…」 ヤベ…止まんなくなってきた。 「蓮人~?」 母さんの声がした。俺は慌てて恋叶から離れる。 「どうしたの?」 「いや、何でもないよ。お茶ありがとう」 「いいえ。私、出掛けてくるわね」 「あぁ」 「恋叶ちゃん、ごゆっくり」 「はい、ありがとうございます」 母さんは出ていった。この家には俺と恋叶だけしかいない。 キスしほうだいだな。 「さて、次は数学をやろうか」 恋叶は一瞬嫌そうな顔をしたが『分かった』と返事をした。