「んで?何から始めようか」
「何でもいいけど…」

へぇ…何でもいいんだ。

「緊張感あるほうが良くね?」

俺は言った。

「え?まぁ…」
「じゃあさ…問題間違ったら、その分だけキスね」
「へ!?」

コイツ、声裏返ってるよ…。

「俺だって楽しみ欲しいし。それに条件付きだったら間違えは許されないっていう意識身に付いてテストでも間違えなくなると思うけど…」

俺は適当な嘘を言った。

「確かに…そうかもだけど…」

え!?納得しちゃうの?

正真正銘の馬鹿だよな。

「んで?どうすんの?」
「…分かった」

は?
今、コイツなんつった?

「いいよ。その方が意識持って集中できるかもだし?」
「ホントにいいのか?」
「いいっつってんじゃん」
「…お前がいいならいいけどさ。じゃあ、そういうことで」
「うん」

まさかだな。
承知するなんて思ってなかった。予想外だよ。
でも、まぁ…面白くなりそうだな。