「あ…」

愛李が声を漏らした。

「痛い…頭打った…」
「ゴメン!恋」
「大丈夫…」

大丈夫なのかよ…。

「わざとじゃないでしょ?それにアタシが開けたのがいけないんだし…」
「何で開けたの?」

愛李が聞いた。

「だって遅いんだもん。何かあったのかな…って思うと心配でさ…」

まぁ…俺等着替え終わってたしな。こんなに露出の多い格好で俺等のことを待ってたのかと思うと申し訳ない。

「恋叶、着とけ」

俺は上着を渡した。

「ありがとう」

って言って恋叶は微笑んだ。

今…隼水に対して凄いイライラしてる。恋叶の唇、奪いやがった。隼水はそんな俺に気付いたのかヤバイ…と言う顔で恐る恐る話しかけてきた。

「蓮人くぅん?血管浮いてますよ…」
「…お前死にたい?」
「死にたくないです」
「ねぇ…もうすぐ文化祭始まるよ?」

恋叶が言った。

「あぁ今行く。隼水、後で、な?」

俺は笑顔で言った。

さぁ…どうなるかな?

放課後が楽しみだなぁ。

と、その前に…。

「恋叶!」
「何?蓮…っ」

深く恋叶の唇に口付けを落とす。

そしてペロリと恋叶の唇を舐めた。

隼水と愛李は先に教室に行っている為、気付いていない。

「なッ//蓮人!」
「消毒だよ、消毒。」
「消毒?」

ニヤリと笑って恋叶の耳元で囁く。

「…お仕置きだよ」

その瞬間、顔を赤くする恋叶が可愛すぎてヤバかった。