「何で…何で蓮ちゃんは私を選んでくれないの?」

私…分かってるよ。
蓮ちゃんは私の事なんか好きじゃない。そんなの…分かってる。蓮ちゃんの部屋に飾ってある写真を見てから私は宮田恋叶ちゃんに会ってみたくなった。

蓮ちゃんが好きになった女のコはどんな女のコなのか…。
後、妬いている気持ちもあって、この学校に転校してきたんだ。

殴ったのは単なる私のヤキモチ。そんなので恋叶ちゃんの顔に傷を残した。二発めの傷は残るだろうな…。

「…恋叶ちゃん。ホントにゴメンね…ホントにっゴメンナサイ」

屋上。
私は空に叫んだ?

「いいよ?」

ん?今の誰の声…?

「へ?」

振り向くと恋叶ちゃんと蓮ちゃんの姿があった。

「いいよ。舞子ちゃん、気にしないで」

恋叶ちゃんは口元にガーゼを貼り、頬に絆創膏を貼っていた。うわぁ…思った以上に痛そう。