夢の中の俺は恋叶の事を泣かせてる。


「どんだけ最低なんだよ…。俺……




もう我慢できねぇ…」






ギュッ




俺は、そっと恋叶を抱きしめた。

「ゴメンナ…ゴメン…」

リアルでも恋叶を泣かして夢でも恋叶を泣かして…俺、どんだけ最低なんだろうな…。

「ん…蓮人?」

目を覚ました恋叶と目が合う。

「…恋叶」
「何で…アタシ、抱きしめられてるの?」
「…ゴメン」
「何で謝るの…?つーか何で保健室?」
「お前、倒れたんだよ」
「え…?」
「お前さ、何食って生きてんの?」
「…は?」
「有り得ないくらい軽かったんだけど…」
「…もしかして、アタシのこと運んでくれたの、蓮人…?」
「あぁ、俺」