夢を見た。 「サヨナラ」 そう言って蓮人が離れてく。 「蓮ちゃん」 手を広げて『おいで』と言っている舞子ちゃんへ歩いていく蓮人。 小さい小柄な身体で一生懸命に手を広げてる。その表情は恋をしている女子そのもの。 不意に、こちらをチラッと見た蓮人の瞳は暗くて鋭いもの。 「お前…もう、いらねぇ。振り向いてくれないならマジでいらねぇ」 そう呟いて舞子ちゃんの、もとへ、また歩いていくいく。 嫌だ…嫌だよ…。 アタシ…嫌いになんかなってない。 寧ろ… 好き……。