「好きって言葉じゃ足りないくらい、恋叶が好き」
「だろ?」

と言いながら隼水がニコッと笑った。

「その気持ちが大切なんだよ。ダイジョブだから…蓮人の気持ちは絶対に恋叶に届いてるよ」

俺の気持ちは恋叶に届いてる?

「いつか振り向いてくれるさ♪」

隼水と愛李がピースした。

俺も吊られて笑顔になる。

「それより…あの婚約者ってホントなの?」

愛李が真剣な表情で聞いてきた。

「…荒坂だっけ?」
「婚約者っていうのはホントだ…。でも、結婚なんかしねぇ。俺は恋叶への想いを貫くんだ」