Mad Love


「うん、とりあえず学校だよね」



朝起きて、制服にきがえながら「まだ時間がある」なんて考えている。

家庭教師が来るのは夕方だから、それまでは落ち着いていつも通り過ごせばいい。

「…よしっ」


何がよしなのか…一応、鏡で確かめてはいるけれど、曇り眼鏡とボサボサな髪型は普段と変わらず、それでもこれが1番落ち着く。


「マナ!さっさと行きな!」

お母さんの声が響いてきて、私は追い立てられるように家を出た。

絵里は今頃起きてきたぐらいだろうな…いいな、校区内に住む中学生は校舎が近くて。

それに絵里はまだ遊べる時期だし…私なんか入学直後に、将来のことなんかを考えさせられたのに…。



…グダグダ考えていても仕方ないのは分かってる。

元はと言えば私の頭が悪い。……いや、頭のせいというか、私自身が集中して勉強しないのが悪いんだけど…。

今日ぐらい、真剣に授業を受けてみよう。

家庭教師の先生が例えどんな人だろうと、迷惑をかけないように!!