Mad Love





玄関のドアを開ける音、玄関に一歩踏み込む音…

それらに気をつけながら家の中へと入る。


「……」


…何で自宅に帰ってきて、こんなにも慎重にならなくてはいけないのでしょうか。



「お帰り、マナちゃん」

「っ!!?」


葵先生…直々にお出迎えですか…?



「遅かったね、ところで…コンタクトはどうしたのかな?」

訳:『よくもこの先生様を待たせやがって…しかもテメェ俺の指示を無視しやがったのか、この陰気眼鏡が!!』

…その天使スマイルの裏では、こうおっしゃられているのでしょう…。


「あの、…ぇ、えっと…その…眼科の待ち時間が長くて…それと、コンタクトが、うまく入らずに…それで、こんな時間に……」


「ほぅ…」


あ、やばい!!これは相手をイラつかせる言い訳の仕方だ!!


「お、遅れてすみませんでしたーっ!!言い訳なしで、本当に申し訳ありません!!!」


怖い!黒い!お願いします!!許して下さい!!!!


「…まぁいいですよ、それより早く始めようか」

「は…い?」


あっさり許されたと思ったのもつかの間…このあっさりした態度は、すぐ近くの部屋にお母さんがいたからであって、2人きりになれば……どうなるかなんて、どんなことをされるかなんて…。


「マナちゃん、勉強の前に、コンタクトを入れる練習しようか」




「………え」



どんなことをされるかなんて……。