Mad Love


「ただいま……ぁ?」

玄関を開けると、見慣れない靴がある…それも男ものの。

「……」


もしかして、もう来てる?


ドキドキが…胃痛が、ピークに達してるんですけど…。


「マナ?帰ったの?」

「はいっ!!!」


ビクビクしながら覚束ない足どりで、リビングへ向かう。


対面の時が来てしまった…。

「失礼します…」




リビングに入った瞬間、本当に失礼にも顔を凝視してしまった。


…………。

………きっ……き、きっ


綺麗な生き物っ!!!?




「こんにちはマナちゃん、君の家庭教師をすることになった、神咲(カンザキ)葵です、これから一緒に頑張って成績を上げようね」


ニッコリと優しく微笑むその御人は、スタイルはもちろん顔立ちも上等の中の上等…サラツヤ黒髪は最近風(知識のないマナ…)で、極めつけは眼鏡。

だて眼鏡特有の、窓硝子なんかの反射光が映り込んでないってことは、度の入った本物だと思う。

「……」

あれよね?めがね…何だっけ?(※めがね男子)


「マナ、突っ立ってないで挨拶しなさい」

「あ、はい!!こ、これから宜しくお願いします!!」


いけない、3秒以上直視すると見とれてぼーっとしてしまう…。

「それじゃあ葵くん、さっそくお願いするわね」


さっそく!?


「はい、じゃあマナちゃん、部屋まで案内してもらえるかな?」


「…は…はひっ!!」