Mad Love



昼休み、女子達はグループになり、彩りどりの可愛いお弁当を机の上に並べ出す。

さて、私の気になるお弁当の中身は……




「……目」


バタンッーと物凄い勢いでお弁当箱の蓋を閉めた。

その音が響いたためか、賑やかになってきていた教室が静まった。

でも今、私はそんな周りの変化になんて動じている暇はない。


目が合った…
弁当の中身と。


「………」


何?コレ何??まぢで何???


冷や汗が伝うような感じがした私は、冷静になろうとお弁当箱を一度鞄にしまい込み、猛ダッシュで学校の裏庭へと出た。



可愛らしい具やおにぎりを想像しながら、開けてみれば"目が合う"なんて事態は…ない、よね?


「……っ」


意を決して再び蓋を開けた。



「……目、"魚の目"が…」


大量発生している。
正しくは大量に詰め込まれている。



「あ…でも隅っこにご飯入ってるぅ…よかったぁ…」

…じゃないよっ!!!!!

お母さん、コレは何の企みですか?それともお母さん的な、可愛いらしいイタズラめいたものですか??



「…あ、でもちょっとだけ身も入ってるぅ…」

……無理っ!!!


とりあえず、食べられる部分だけを食べて(もちろん目玉以外を)教室を出て来る時に、インパクトをつけすぎた気がするので、コソコソと目立たないように戻った。


昼休みが終わり、反省したはずだった私だけど…5時間目から7時間目の終わりまで、全てを忘れて幸せに眠り続けた…。


さぁ、帰宅だ。