「はい、とーちゃーく。」

「ありがと!!」

「いえいえ。……じゃ、ばいばい。」


私は、篤也君の車が消えたのを見てから、学校に入っていった。


「あーん、おっはよ!!」

「あっ、由真おはよ~。」

「今日ねぇ、転校生が来るらしいよ!!」


へ~、こんな時期に珍しい。


「男?女?」

「男だって!!かっこいいといいな~。」


教室も、この話題。


「ねぇねぇ、杏ちゃん。知ってる?転校生が来るんだって!!」

「あっ、うん。由真に聞いた……」


でも、なんで今なんだろ?