「さっちゃん、水かけるよ?」 「あ、うん。」 “さっちゃん” 諒もあたしのことをそう呼ぶ。 たっくんがあたしのことをそう呼ぶからだ。 5歳のたっくんと同じ目線で遊ぶ諒。 たっくんと諒はあっという間に仲良くなっていった。 あたしはこの時、無邪気に笑う人だなってそんな印象しかなかった。