「どうしたの?」

ハッとして声がしたほうへ振り向くと、まゆみちゃんがいた。


「何かあった?」

そう言って、あたしの顔を覗き込む。


まゆみちゃんは悲しそうに顔を歪ませている。


あたしそんなに酷い顔してるのかな?


あたしのためにまゆみちゃんにこんな顔させて……

途端に申し訳ない気持ちになる。



まゆみちゃんに迷惑かけちゃだめだ…!


「大丈夫だよ!」


あたしはまゆみちゃんに今出来る、精一杯の笑顔を向けた。