今は諒と一緒にお勉強中。 数学が苦手なあたしのために諒が教えてくれている。 「あ、さっちゃん。ここ違うよ!」 そういって諒はグッと近づいてくる。 「…えぇ!?」 これじゃ、肩が触れちゃうよ… ボッと顔が赤くなる。 「さっちゃん顔、赤い。」 まっすぐな諒の視線を感じる。 諒がフッと笑ったのが分かった。 あたしの顎を指先で持ち上げる。 「今日のさっちゃんなんかおかしいよ?」