--- キーン コーン ♪ 昼休みの終わりを知らせる予鈴が学校中に鳴り響く。 諒はそっと唇を離して 「残念だね。」 と、クスッと笑って呟いた。 やっと離してもらえた唇から思いっきり空気を吸い込んで息を整える。 「な…なんでいきなり…!」 諒は息を乱しているあたしを満足そうに見つめている。 「さっちゃんがかわいくて」 あたしの頬をそっと指でなぞりながら耳元で囁かれる甘い声。 …… ドキン! 心臓がうるさく音をたてる。