僕は君だけを愛してる。

｢俺と付き合って。｣


諒の口から出た言葉はそれだけだった。


本当にびっくりして、頭が真っ白になって……何も考えられなかった。



しばらくして、ふと頭をよぎったのは

“女ったらし”

誰かが言ってた言葉。



｢……さっちゃん？｣


ずっと黙っていたからなのか、諒が心配そうに顔を近付ける。


あたしは後退りをしながら、

｢ごめんなさい！｣

と、叫んでいた。