私は軽く目を瞑ろうとした


ま、待てよ?


翔太のことだもん


このままキスしなくて、目を瞑った私を見て笑うつもりかも…


私は瞬きだけをした


翔太の顔は徐々に近付いてくる


そして…


「弥生…何で目、瞑らねぇの?キスしにくいんだけど」


「あ、ごめ…ん…」


今更、瞑るのも変よね


ヤダヤダヤダ…


私、オカシクなってるわ


たかがキスするのに、こんなにドキドキするなんて


翔太…只者じゃないわね