別々に戻った会社を別々に出て、私はいつもの場所へ急いだ


「ごめんね、いつも待たせて」


「弥生を待たせる方が心配だからな」


そう言って手を繋いでくる


「ご飯、食べて帰ろ?」


「いいよ」


夕飯を済ませた私達はゆっくり歩いてアパートへ


「ただいま〜」


「おかえり〜」


バタン───…カチャ…


「弥生…」


靴を脱ぐ隙もなく、私の唇は翔太によって塞がれた


「ん…っ…」


私の舌が絡め取られる