「帰るか…会社」


「うん」


私は翔太の手にそっと触れた


「どうした?」


「何でもない」


すると翔太は私の手を握り返してくれた


「弥生、おかえり」


「ただいま…」


「続きは夜な!」


翔太は私の手を放す


二人でスーツ来てて、手なんか繋いでたらオカシイわよね


ちょっと寂しいけど、そう納得させる


前を歩く翔太の後ろを見ながら、ついて行った