「私は専務のお好きな黒川一郎を、時間がある限り、読んでおります」


どう?こんな感じで…


すると伊沢専務がニコニコしながら喋り出した


「新刊を二冊読んでおるそうで、私の秘書としては合格合格!」


「専務、ありがとうございます」


どう?浅野さん!


好きなモノに話を合わせとけばいいのよ!


ツネオの浅野さんなら簡単でしょ?


それから浅野さんはことあることに、私に話を振ってくる


私、負けないわよ?