「はい。まだ読み始めたばかりなのですが…」


「おっ!誰のかね?」


またまた来た─────っ!


「黒川一郎のでございます」


私って何て出来た秘書なんでしょう


「黒川一郎?タイトルは何かね!」


専務はかなり興奮気味の様子


よっぽど好きなのね


黒川一郎が…


「イケメン双子探偵団…です。後は美人秘書の推理日記を寝る前に読んでおりまして」


嘘だけど…


嘘も方便ってやつよ