「さっきの本、貸して」


「うん…どっち?」


私は2つの本をテーブルの上に出した


1つを手に取り、パラパラとする翔太


ヤダ…やっぱりカッコイイじゃないの!


下を向いた伏し目がちの目


必死に文字を追う瞳


少し引き気味の顎のライン


私ってこんな素敵な男、彼氏にしてんの?


しばらく見惚れていた私


「美人秘書のヤツ、面白そうだから、俺が先に読んでいい?」


「あ…うん…イイけど…」