「わかった じゃあ最後に…」


「キスして?」


俺と蒼の考えてる事が一緒だった


「俺が言おうとしたんだぞ…」


「奈緒は考えてる事わかりやすいんだよ♪」


「目瞑って…」


蒼に泣き顔見られたくないなんて理由は言わなけどね


唇がほんのり暖かい

あーあ
やっぱり耐えらんねぇ

ずっと溜まっていた涙が一気に零れた


どれだけ時間がたったかわからなかった

でも…最初にキスした時みたいにぎこちなくて…緊張して…
すごく…すごく…蒼の事好きって気持ちがおっきくなった


「しょっぱいよ…奈緒の涙」


「蒼だって泣いてるじゃん」


「だって…だって…」


「蒼…大好きだよ」


「あたしも奈緒の事大好き…」


悲しくなるかもしれないでも実感したかった

両思いだって

言いたかった

大好きだって