隣の席で篠原がオドオドしてる

「どうしたの?」

「教科書…」

「あっこっち来たばっかりだもんね… 見ていいよ」

「ありがとー♪」

「うん♪」

また俺は眠りにつく

起きると…なんだこの人口密度…

篠原の周りに人盛りが出来ていた

席を立とうとすると

グイッ
服を掴まれた

誰だよ

「どうしたの篠原?」

篠原が掴んでいた

「あの…一緒に居てください…私人見知りで…」

はぁ~
これも作った奴の責任か

「わかった」

少し時間がたった

「ほらホームルーム始めるぞ」

もうそんな時間か

「自分の席につけ」

人盛りは散っていった

はぁ~なんか疲れた…

帰り道

地図とにらめっこをしながら
ずっと俺の後ろを歩く人…

「篠原は何処に住んでるの?」

「あっ今日初めて行くので私もよくわかんないんです」

「へ~」

「あっここです!」

は?
何言ってんの?
ここ…

「私のお父さんの親戚の家なんです♪」

「いや…俺んち」

「えっ…?」

「まぁ住むとこ無いんでしょ?」

「はい…」

「いいよ 俺一人暮らしだし」

「え…?」

「今日からよろしく」

「はいっ!♪」

こうして俺達の生活が始まった