少したって滉樹が帰ってきた

「説明しといた」

「わりいな…」

滉樹と話していると蒼クラスに戻ってきた

その日蒼とは一言も話さなかった


蒼は先に学校を出た

滉樹と二人で帰っていると

「篠原いないとつまんないな」

滉樹がボソッと言った


「………」


「お前さ…篠原と付き合っちゃえば?」


「はぁ!?」

滉樹の言葉で思わず声がでかくなる


「うるさいな~ 噂を本当にしちゃえばって事、そうすりゃ何も気にしなくて良いじゃん」


「いや…でも…蒼は…俺の事…好きじゃないし」

今の俺ダサい…
自分でもわかるくらいテンパってる

「鈍いな…」

滉樹が呟いた


「何が?」


「なんでもない」


その日蒼は家に帰って来なかった