「これは、このやり方だっけ?…五十嵐君??」

「ハァ…、ハァ……」


何だぁ、これ?

体が重いし、ダルい…。

ヤ、ヤバくないか…?

これがもし、恋の病とかだったら笑うけどな。


…あれ?

俺は、誰だ?

俺は……

誰なんだ??


頭が働かねぇ。

誰だ、目の前に居る女は?

何か、こいつの記憶はあるような気がする。

だが、覚えていない。

…こいつ、覚えてないがカワイイ……。


「キャッ!い、五十嵐君!?」


俺は本能的に目の前の女を押し倒していた。


「い、五十嵐君!!?いが…、んっ…?!ん…」


目の前の女に俺はキスをした。

そして、深く熱いキスをした。


くらっっ


俺は一瞬意識が遠ざかった。

そのまま女の上に倒れそうだったが、最後の力を振り絞り女の横に倒れ、そのまま俺は意識を失った。


「五十嵐君!!?どうしたの?!っ!!す、すごい熱!えっ、ど、どうしようっ…」