「兄ちゃん!!今日、梓姉ちゃん来るんでしょ?」


和貴は栗原のことを『梓姉ちゃん』と呼ぶ。


「ああ。10時からな。家散らかすなよ?」

「分かったぁ」


俺は、部屋の片付けを始める。

あいつのおかげで、部屋は結構片付いてた。


が、俺と和貴だけだと、時間が経つにつれ、汚くなる。




ピンポーンッ


「おっ、来た来た」


とりあえず、部屋の片付けが終わった俺。


ガチャ


「おじゃましまぁす!!あ、シン君、ヤッホー♪」


おぉ、こいつ、シンにまでフレンドリー。


シンも栗原になついてるし。


……?


何だか、心臓がドキドキする…。

なんだぁ、これ…?


俺は、1度も恋というものをしたことはないが、こ、これが…、恋というものなのだろうか…?


この俺が…、

恋…!??



ぶっっっ!!!!

お、俺って恋というものは似合わないな。(←俺はエロイがな)