少し伸びた雑草を足でかき分けながら歩く涼香はどこか沈んだ表情をしている。




 何か気になる…。
 それに絶対何かあった!






「涼香…」

「ん?」


 私が話しかけても涼香は足元を見てばっかり。



「どうかした?」



「…………元彼が…超あつ~く他の女とキスしてたら優希はどう思う?」

「……元彼?」




 あつ~くキス?
 キスって熱いの?
 ヤケドしちゃうの?




「え、と…ヤケドは嫌だから止める…かな?」

「…ぶっ!優希やっぱあんたウケル!何でもない気にしないで!」

「…ぅ゙」





 今のギャグじゃないんだけどなー。



 熱いキスか…。

 私はまだ涼香みたいに大人じゃないから分かんないや。