あなたと手を
繋ぎたくなった
時があった。


恐る恐る、あなたの手に
自分の手を触れさせた。



すると、あなたは
なんの躊躇いもなく

なんの拒絶もなく
私の手を包んでくれたね。



周りには、人が居て

みんなには
見えないように

内緒でこっそりと
手を繋いだ。



あなたの指先は
少し冷たくって
だけれどとても
優しくって

私は安心出来たんだよ。




今はね、
離れてしまった手だけど


確かに繋がっていたよね。





hina