あれ…?


先生のせい…って。

それじゃまるで私が先生に恋してるみたいだ。



私は急にいろんなことを思い出して恥ずかしくなった。


今、絶対に顔が赤い。


私は慌ててコーヒーを一口飲んだ。



今だって、ここには先生と私しかいない。


はっきり言って、今の私にはすごい状況だ。




「おい、井上?」


「えっ何ですか?」


「そんな考え込んで、やっぱり悩みでもあるのか?」


「え…いや」


「何でもなくない顔してた」



先生は真っ直ぐな瞳で私の目を捉えた。





ダメ、そんな目で私を見つめないで。