あの頃の私は恋愛を煩わしく感じていた。

嫌いというわけではなかったけど、面倒だった。


恋愛に夢中になることができなかった。





小さい頃から、私が夢中になれるものは、ヴァイオリンだけ。




中3の私と、1つ上の高1の彼は、月に1〜2回のデートするだけ。


彼氏に会うことよりも、ヴァイオリンの練習の方が大事だった。


彼はそれを不満に思っていたし、私も考えることすら面倒になっていた。

そんな2人の別れ話は簡単に終わり、私の初恋は涙もなかった。