保健委員の仕事があって、珍しく放課後に保健室へ寄った。





「先生が好きだよ」


保健室のドアに手をかけた時、中からそんな女の子の声がした。



告白?



「その気持ちに応えてやることは…うわっ」



告白の相手の声は、聞き間違えるはずのない工藤先生のものだった。



「離しなさい。抱きついても答えは変わらない」

工藤先生の声からは、冷静を装いながらも若干の動揺が伝わる。



「キスしてくれたら離してあげる」






キス…



先生は私にだって簡単にしてしまうんだから、きっと…