クーラーの風が直接当たる。


夏休みに入って1週間。



私はたっぷりある時間を家でヴァイオリンのために使う。



立って弾いていると暑くなって気にならないクーラーの風は、座って休憩していると寒く感じる。



私はクーラーのリモコンを手に取り、風向きを調整した。



楽器を手にして譜面台の前に立ち上がった。


目の前の楽譜とにらめっこする。


たくさんのおたまじゃくし達が存在価値を主張している。


私はそれを感じ取る。



『作曲家の気持ち』を譜面から読み取る。






呼吸を整えてからその曲を弾いてみた。