週明け、学校へ行くと耳をふさぎたくなるような言葉が聞こえてきた。




「私、工藤先生と付き合うことになったの」


口角を上げて、にっこり笑うのは宮本さん。




言葉が出なくて固まった。




「だからもう先生のことは諦めてね」

と言い、去っていった。




先生が宮本さんと?



頭の中が真っ白になった。






「どうして?」



いつの間にか流れ落ちた涙。


先生が選んだんだから、それでいいはずなのに。


第一、私は先生への想いを封印しようとしているのに。


ちょうど良かったじゃない。




気づいたら涙が溢れて止まらない。