オトコノコの気持ち!



ヘタ……


拍子抜けっつーのかな?
なんてゆうか、強張ってた体から力が一気に抜けて、膝からヘナヘナと崩れ落ちた。

ハーフパンツだから膝を擦りむいたかもしれない。更に青痣になるかもしれない。



(だって………おでこにチューされた……?)



あたしは自分のおでこを強めに擦って、嗅いでみた。


……すっげぇ酒臭い!

(気のせい?)



「………っぎゃぁぁあぁあーー!!!!」



「あ、いた!」



涙目になったあたしが顔を上げると、頭上にヒラメキマークが見えるくらい『あ!』って感じの顔した男の子があたしを見下ろしてた。



「たたたたたたしゅけて……」



あたしは力の入らない体と頭痛のする頭を必死で動かして、死に物狂いで駆け寄った。

そんで、腰がガクガク震えてばあちゃんみたいになりながら男の子の腕に縋り付いた。