オトコノコの気持ち!





「……………は?」



なんで……

なんでバレてんの??!!!


てかよく考えたらさっきもこの人アズサ『ちゃん』て……




「危ないよ、こんな飢えた野郎まみれのとこに女の子が一人でくるなんて」


しかも、日が暮れてるなんて
尚更。

と言われてなにか言い返さなきゃと思ったあたしは、無意識的に敬語になった。



「いやいやいや、
『オンナノコ』がこんな言葉遣いとか服装、するわけないじゃないっすかぁ~」



あはは~、と笑ったあたしの顔が、引き攣ってたとしても見過ごしてほしい。



「……?あぁ」



クスッと怪しく笑って口角を上げた王子様のイメージがさっきと違う気がするのは気のせい?



「オンナノコだって
乱暴な言葉遣いくらいするでしょ」



「…………」




校長ーーーー?!?!?υ


なっにが


『ほら!いけるよその口の聞き方!絶対バレない!
何てったって男子校。向こうも女の子との関わりなんて合コンくらいしかないはずなんだ。
合コンなんてくる娘は大体被ってるからね。
まさか“オンナノコ”ともあろう娘が、こんながさつな言葉遣いしたりするなんて、予想もつかないだろうよ』




………

だあぁぁよぉおぉぉぉっっっっ!!!!!(泣)