「ひっ……」 自分でも驚くほど肩が上がって体が固まった。 (ななななにかしなきゃ…) 体温が一気に急降下して、背中に変な汗がでてくる。 「はぁっ」 「わっ………!!!」 背後に立ってる男(?)の吐く荒い息が軽く首筋にかかって、ようやく体が動いたあたしは思いっきりアイスノンを振りかざした。 ガツン! 「っっったいなぁ!!何!??」 「………あ」 恐る恐る振り向くと、暗がりでもわかるくらい明るい……てゆうか銀髪の男が、頭を抱えてしゃがみ込んでいた。