あたしは後ろからなんか怒鳴ってやろうかといくらか思ったけど、編入初日からそれはまずいと思い留まった。
しぶしぶ食堂のおばちゃんの後を追う。
さっきのさっきのさっきも言ったけど、つまりは人は睡魔には勝てないのだ。
タッタッタッタッタッタッ
タッタッタッタッタッタッ
あたしが小走りで後を追うと、ようやく背中が見えてきたから、あたしは少しスピードを落とした。
おばちゃんの靴からは、独特のゴムの音がする。
キュッ、キュッ、キュッ
スタスタスタスタスタスタ
キュッ、キュッ……
スタスタスタスタスタスタ
キュキュキュキュキュキュ
スタスタスタスタスタスタ
キュキュキュキュキュキュ
「ちょ、待って!υ」
ガシッ
「いや――――――!!!」
「わ―――――――!!!」


