オトコノコの気持ち！

『……はい！お待たせして悪いね！今ちょっと立て込んでて』

「………」



じいさんにしては高い声が大きく聞こえて頭がキンキンする。

もう少し受話器から口を離して喋ってほしい。切実に。



「あの、準備は一通り終わったんですけど」


『おぉ！お疲れ様！』


「……はい。で、あたしどーすればいいですか」


『あ！ごめんごめん言うの忘れてたね！』


フォッフォッと笑う声が遠めにしばらく聞こえてきて、あたしの背中に悪寒が走ると校長はまた話しだした。