「…小林君」 「はい」 「君、僕がくるまでに説明しとかなかったの?」 窓際を向いて話す校長の眼鏡が怖い。七色に光ってる。 「…はい」 「………」 クルリと校長椅子がまわり、校長がこっちを向いた。 思わず噴き出しそうになったのを、熱いお茶を思いっきり握って堪えた。 さっきまで眼鏡が光っていたはずが、今度は頭に変わった。 小林は、後頭部を鈍器で殴られたような顔をしている。 ……恐らく笑いを堪える為に、何かしたんだろうね。