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「い、いらっしゃいませ」
(笑顔、)
(…だって)
結局フロアにでた。
軽く隣の黒瀬にどつかれる。
目の前には鼻息の荒いヲタクくさい人、眼鏡はない。痩せ型。
舐めるような視線が…
(こわ…)
(いいから席に案内しろ)
(よく考えたらあたし敬語とかよくわかん)
(早く)
……だって、ここ、執事喫茶じゃん!!
まさか男の人も来るだなんて知らないじゃん!!!
わたしてっきり可愛い女の子達がお客様とばかり思っていましたものでね!!!
「御席にご案内致します」
「ハァ、ハァ」
「(ハァハァしてる…!冗談抜きに本気でハァハァしてるよ……!まじで…!)」
「君、新人?」
突然話を振られる。
吃りそうになって、黒瀬がどっか別のテーブルに行ってしまったことに気付いた。
若干早口めな喋り方にぞわぞわと鳥肌が立つ。
(兎に角なんか、なんか台詞、なんか、漫画とかから…!)
「佐用に御在ます。私、東堂と申します。
以後御見知りおきを」


