「っっぶねーな!!!!」
「下痢の苦しみを思い知れ!」
「意味わかんねーし!!つかもう充分経験済みだからっっ!!」
あんな不意打ち、すれすれででもかわしたあたしって凄い。
「くっ、おとなしく押されろ!便秘が治るぞ!!」
「何キャラだよ!!オレは便秘じゃねー!」
風邪をひいて、頭痛吐き気咳鼻水どんな症状がでても、絶対に腹痛だけは嫌だってぐらい本当に下痢の怖さはわかってるんだから!
「お前がだめなら・・・」
(っ、まさか!)
「千都瀬!!!あぶな―――」
「………!!!」
危ない!
と言うより早く、倉本が千都瀬を捕らえた。
千都瀬は倉本の腕の中で、ポカンと口を開けている。勿論、千都瀬の脳天には構えられたボールペンのノック部分。
「人質なんて卑怯なマネしやがって……!」
「はっはっは、この戦場で、「俺は関係ないぷーん」みたいな顔してすかしてるからこうなるんだ!」
「俺、そんな顔してた!?」
「今の台詞、言って少しは恥じろよ、『ぷーん』とかまじ全然シラけたし」
「………おまえらなにしてんの」
「「「あ、」」」


