オトコノコの気持ち!

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………あたし、胸は小さいよ。いや確かに小さいけど、これでも一応さ、女子だしさ、



(なぜだ)



じっとしてりゃ暖かいくらいの気温でも、体育で動けば暑くなると予想がつく。

そんな中で野郎共がジャージとか着る訳ないじゃん?

女子一人いないのにわざわざ暑さに耐えてキザる意味がないし、多分皆体育着しか着ない。

そんな中であたし一人だけジャージ着てれば必然的に浮くし、これ以上浮いてもいいことはないだろうと断定。



(だから半袖なのに)



…なぜ気付かない!!!??
そんな胸無くないだろ!??






「――あぁぁあ!!!??」


「え?」


期待を込めて叫び声のした方に振り向けば、あたしを指差してびっくりした顔した奴。名前は知らない。



(まさかバレた!?)








ガツン











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「ん…」




白い天井。




「ぃ゙っ!!」

シャッ

「あ、起きた」




「~~~~ッッバカ!!」

「すすすすすみませんでしたぁぁぁ!!!」


「東堂大丈夫!!??」



「…………」



ギャグか。

あたしこの学校来て、こんなんばっか。