オトコノコの気持ち!



豊かな口調が誰かと被ると思ったら、そうだ、どっかのツルッパゲだ。


ハッ


やばい、目的忘れかけてた。


(まだ校長に会ってない)




…にしても今んとこ、この学校にいる3人に1人はいけ好かない奴だってことは解った。

ここまで変人ばっかに出会えるあたしの人生儲けもんだね。

……これから毎日楽しくなりそうだわー。

(色んな意味でだけど)









チャイムが鳴る。

直前からすでに椅子を引く雑音が重なるもんだ、と勝手に思ってたらそんなの微塵もしなかった。



ガタッ

ガタ ガタ


ここで少し間をあけて、ようやく雑音。

と、言っても「雑音」に入らないような、引きずるようなあの音じゃなく、もっと単発で単音な、乱暴さを感じないそれ。


……うちの学校とは違い、お嬢ちゃん方より野郎共のが常識はまぁ持ってるらしい。