ファーストキスは蜜の味。


恭兄は携帯をどこかへ隠すと、持っていた手を腰にまわした。

片手で、あたしの体重は支えられてる。


力あるんだなぁ…


――…って、そんなことはいいから!!!!

「ちょっ、ぁ…っン、きょ…センセイっ」

耳をなぞる舌は、さっきよりいやらしい音をたてた。


息づかいが荒くなって…
――…息できなくなりそう。


舌の動きが、ピタリととまった。

ようやくゆっくり息ができることに、あたしはほっとした。


だけど――…

「センセイ、っていうのも、イイな」

低く囁くような声。


そんな甘い声で、なにいってんの!!

この男はっ!!!