ファーストキスは蜜の味。


「用がないなら、切りますよ」

いつになく強気になれた。

よし、これなら大丈夫かも!?


恭兄は黙った。

どうだ、あたしだってやるときは………



――…プツンッ、プーッ、プーッ、プーッ



「はぁーっっ!!?」

無機質な音が、定期的に耳に聴こえた。



なんで無言のまま切るわけ!?

ありえないんだけどっ!!!!


あたしはプープーうるさい携帯を、思いきり壁に向かって投げつけ。