ファーストキスは蜜の味。


結局あたしは、陽クンに迎えにきてもらった。

だって陽クン、リッチだから車あるんだもん。



「絶対アッシーにしてるだろう?」


ギクッ

……鋭いっ。


「やだなぁ、陽クンと一緒にいたいだけだよ」

それは本当だよ。

だって、陽クンは頼れるお兄ちゃんだもん。


信号が赤でとまると、陽クンがハンドルにもたれかかった。


「どうしたの?」

「――っ!!」