「…っぁ」
声にだしてから、気づかれてないか焦ってあたりをみた。
さすがカラオケ、小さい声だったから、気づいてないみたい。
ってそうじゃないでしょ!!
恭兄の長い指は、前まで移動してあたしの胸を包み込んだ。
すっぽり収まって、動くとくすぐったい。
あせってる様子に気づかないフリをして、恭兄は他の生徒と喋っていた。
「羽深先生はペットとか飼ってるんですか?」
「あまりいうこときかないネコが一匹。
――…でもネコってそこがイイんですよ」
「わかります。
そっけなくされると、よけいにカワイイんですよね」
「そう…
…とっても、カワイイんですよ」
なにくわぬハニかんだ笑顔が、生徒たちを和ませた。
騙されてるよ、みんな……

